絵を描く人を鼓舞する画期的な本
原書 
翻訳本
今日紹介したい本は、アメリカの画家、Robert Henri (ロバートヘンライ, 1865-1929)によって書かれた The Art Spirit というタイトルの本。
もう３０年も前になるけど、ニューヨークに絵の勉強で留学していた時に本屋で見つけて買った本で、素晴らしい本だと滞在中はバイブルのように持ち歩いて読んでいた。
後で分かったことは、この本はアメリカでは非常に読まれていて、著者である画家は私が通っていたアートスチューデンツリーグのかつての有名な先生だったそうで、教え子にエドワード・ホッパー、マン・レイなどがいたらしい。(余談だけど、セントラルパークを散歩していた時に、かつてロバートヘンライのクラスでモデルをしたことがあるというお婆ちゃんに偶然出会って感銘した。）
永らく翻訳もされていなくて残念に思っていた所、２０１１年にやっと翻訳本(「アートスピリット」国書刊行会 刊）が出て日本でも読めるようになったのはとても喜ばしい。
絵という世界に固執しないで、生きることとはどういうことか、という広い視点から非常に情熱的に人生を捉えた書で、日本で言えば岡本太郎のような絵描きの枠に収まらない存在だと自分は思っている。
これから絵をやる人には是非読んでもらいたい一冊です(勿論絵を描かない人にも・・・）。
絵を描くための実践書としては是非下記の本が最高！
絵を描く人に是非読んでもらいたい本