以前描いた絵に加筆

品川沖の水彩画

場所は品川駅から歩いて15分ほどの所。
元の絵はかなり昔に描いた素描風の水彩画で、何となく気に入った所もあって捨てずにおいていたのをつい最近になって加筆してみたもの。
その時の臨場感を失うことなく、より色彩が全体と結びついて一つのことを表現するようにと消したり描いたり。ある程度すると、オリジナルの限界が見えてきてそれ以上するとそもそもの土台が無くなり違う絵を描くことになるので今の自分にはもはやこれまでと筆を置くことになる・・・。
こうした加筆をしていると、結局最初にどういう深みからそのモチーフを描きたい衝動を得たかということが絵の要として浮かび上がってくるのがよく分かる。
それが浅ければ、絵はそれ以上どこにも行かないか、創作でまったく別物になることもある。

現場で深い衝動を得たけれどその場ではそれを追求する時間なり体力が無かったから後日その続きをする、という場合は現場の延長で至らなかったところに加筆できるけれど、その場合でも絵の頂点を変えることは難しい気がする。
いずれにせよ例え加筆して絵が台無しになったとしても、以上のような事に気が付くので今後の絵の姿勢に大いに有意義だと思う。