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木村忠太

初めて木村忠太の絵を見た時その色彩にとても魅了され心が躍った。何が描かれているのか全く分からない抽象画でありながら、抽象画によくありがちな自分だけの世界という感じは全くなく、伝統をきちんと踏襲した上で歩を更に先に進めた絵であり、そこには必然性があった。
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エミールノルデ(Emile Nolde)

エミールノルデの水彩画の色彩は素晴らしい。漂う深みのある色は見る者を惹きつけずにはおれない。彼はよく和紙に描いており、和紙は他の水彩紙と違いとても扱いにくいのだが、彼はこの紙の特徴を生かしてそこから輝くような色を生み出している。
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ヘンリーミラー(Henry Miller)

ヘンリー・ミラーの絵には自由を志向した者の明るさがある。絵描きを自任している者はえてして過去の画家から受け継いだものに縛られて、新鮮な見方や、初心にはあった描く喜びが失われがちだが、彼はそれとは無縁だ。絵を描く喜びが彼の絵からにじみ出て見る人の気持ちを自由に、明るくさせる。
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子供の絵

子供の絵は画家のお手本。大人が言わばデッサンの世界に生きているのと違い、子供は色彩の中に生きていて、色と魂の結びつきが大人よりずっと親密。彼らの描く世界はまさに違う世界の表れで、近代になってピカソをはじめとする多くの画家にその真価を評価されるようになった。
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私の好きなセザンヌの一枚

セザンヌは単なる画家というよりも神秘の領域に深く入っていった画家で、その領域から感得されたものをいかに絵筆で表現するかに一生腐心したと言えると思う。生前自分は宝の持ち腐れだと身近な人に語ったということだが、さもありなんという感じがする。
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以前描いた風景画に加筆

以前に描いた絵だけどまだ何か物足りないと思うことはよくあるけれど、不用意に加筆すると元の絵の良さが失われてしまいがち。加筆するときもモチーフを前にした時の臨場感を持ってすべてを一瞥するような心持でやらないと結局はつじつま合わせで絵はつまらなくなる。
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アートスピリット(THE ART SPIRIT) by Robert Henri

これは絵という世界に固執しないで、生きることとはどういうことか、という広い視点から非常に情熱的に人生を捉えた書。日本で言えば岡本太郎のようなリベラルな考えの著者によるもので、技術論に終始しがちな絵の本の中で、絵の神髄を正面から語っている。
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ガラス絵

手持ちのガラス片を組み合わせて何かを創り出すところに遊び心と創造性、意外性があり面白い。あらかじめ計画すると自分の発想から中々逃れられないが、制限があると自分でも思ってもみないことが生まれたりするところが新鮮。色ガラスの輝きはそれ自体で美しい。
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ニューヨークアートスチューデンツリーグのモデル

ニューヨークアートスチューデンツリーグはアメリカでもとても歴史のある有名な絵の学校で、有名な画家もたくさん輩出している。絵の学歴が無くても留学して自由に絵を学べ、基礎的なデッサンから抽象画まであらゆる絵のクラスや彫刻、塑像のクラスを月単位で自由に選択できるのが特徴。