庭の水彩画

緑と花を通した色彩の探求

c-3
e
13-2
13 (4)
c (1)
c (3)a
d (1)
d (2)a
a (3)
a (1)
b (2)
b (1)
C (2)
62
a (1)
121 (3)
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庭の絵の随想

新緑も美しい季節なので、外に出て大いにその恩恵に浴すればいいとは思っているのだけど、どうも今一つ気が乗らない。
理由はいろいろと考えられるけど一言でいえば新鮮な気持ちで取り組めない、という所だろうか。
かと言って、屋内に閉じこもっているのも落ち着かないので、その間を取って最近は庭で描くことが多い。人目を気にせず、好きな時に休んで自分のペースで描けるのは有難い。
モネの庭のような空間があれば、ずっとそこで絵の探求をするのも分かるような気もする。
残念ながら狭い庭なので、何枚か描くと新しい視点に事欠いて描く時間より庭と睨めっこする時間の方が長くなってしまう。
まあこうして少しずつ何か見えないけど感じるようなり、それが絵に反映するのだろうけど・・・。

庭を描きながら感じるのは、緑の中にある花はやはり人の顔みたいなもので風景の中で中心的存在となっている事。そこにいくつもの顔があれば風景は華やかになるし、逆に殆ど無ければ空間はなにか内省的な面持ちに見える。
庭に見える家の一部や水道などの造作物も結局は人間の投影として生きていて周りのものと交流があり、それが絵のなかで表現されれば、と思う。
色と色の間の取り方は本当に悩ましい。たとえ隣同士の色の転調にも絵全体がかかわってくるので猶更容易ではない。
全体と部分について言えば、紙の白さはすべてを繋げる光で、その上を光の分身である様々な色がダンスをして形を作るような感じがしている。
言わば生きて流動的なものなので、絵を描く時はいつもその中に身を置かなければ絵はすぐに滞って流れなくなる。
で、問題は? といつもどこからともなく声がする・・・。




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